『ご家庭の、不要なものがあれば無料でなんでも回収いたします～』

平成２６年７月７日

お家にいる時に、外からマイクで、このような声が聞こえて来たことが、一度はある
のではないでしょうか？現在、このようなマイクで回収の声を拡声しながら街中を走
るトラックによる、トラブルが多発しています。違法な操業を続ける業者が、取締り
の網目をかいくぐって、活動を続けているのです。しかし、不要になったものを、無
料で回収してくれるとなると、処分に困っていたものを処分できるチャンスと思う方
は多いのではないでしょうか。ですが、実は廃棄物を無料で回収することは殆どない
のです。マイクで回収を拡声しながら街中を走るトラックの声を聞いて、「じゃあ、
使わなくなったベッドがあるから、お願いしよう」「この際に、ビデオデッキとか掃
除機を処分できるなら、呼んでみよう」などと、声を掛けて回収に来てもらう方も、
まだまだ多いと聞きます。
環境省によると、違法な不用品回収業者は、ご依頼者から有償で引き取った廃棄物を
不法投棄したり、フロンガスを含んだ廃棄物を処分場に持ち込み、火事を誘発させた
り、許可を得ないままに海外に排出したりと、迷惑極まりない行為をしているそうで
す。それでも、そのような現状は、まだまだ認知がなされていないのが現状です。無
料で回収をしてくれるからと、期待をして来てもらうと、残念な結果になることが多
いのです。

国民生活センターでは、消費生活によって起きたトラブルの声や相談の声を、全国の
窓口で対応し、その声のデータを集めています。
遺品整理士認定協会で、不用品回収や遺品整理に関わるデータを頂いたところ、驚く
べきトラブル事例の量に、圧倒されてしまいました。
「無料で回収します。と業者が大音声で近所を回っていたので、使わなくなったソフ
ァーと、パンクした自転車を頼んでみたら、トラックに積み込んだ後に、５万円を請
求されました。有料とは聞いていないので、断ったらキャンセル料を３万円取られた
。」「無料と言っていた回収業者に頼んだところ、少しの荷物だったのに、１万５千
円と言われて困ったが、少し文句を言うと恫喝されたので、怖くて払ってしまった。
」などなど、例を挙げればきりがありません。
こうしたトラブルは、困ったことに、高齢者や女性の方が、特に被害に遭いやすいよ
うです。違法な業者は、人を見て態度を変えたり、請求金額を変えたりしています。
自分の大切な人や、近所の方が、こうした被害に遭わないように、違法な現状の認知
が、少しでも広めるためにも、情報をシェアして頂ければ幸いです。
また、不用品回収だけではなく、遺品整理を通したトラブルの声も多数寄せられてい
ます。まだまだ実際に、違法な業者がいるのです。
それらの業者は、「口頭での見積りを出してくる」「服装がだらしない」「あまり説
明をしてくれない」等と、ある種の共通点があります。
実際に自分が被害に逢わないよう、見極める目も重要となります。
遺品整理のご依頼は、信頼のおける遺品整理士に相談されることを、おすすめします
。また、遺品整理士の方は、常にこうした業者の存在を認識し、その対極となる存在
であり、安心して依頼の出来る存在であって頂きたいと思います。

遺品整理士認定協会フェイスブ

ックより引用

遺品整理士認定協会